ニッシンのラジアルブレーキマスターシリンダーはすごくコントロールしやすい

多くのバイクのフロントブレーキに採用されているディスクブレーキ。

そのディスクブレーキをコントロールするのに重要な役割りをするのがマスターシリンダー。

マスターシリンダーの良し悪しでブレーキのコントロール性は大きく変わります。

ニッシンのラジアルブレーキマスターシリンダーはすごくコントロールしやすくてコストパフォーマンスに優れています

目次

そもそもマスターシリンダーの役割って?

今どき(と言っても、もう20~30年前からだけど、いやもっと前かな?)のバイクのディスクブレーキ、基本的にみんな油圧式です。

油圧式というのは読んで字のごとく、ブレーキフルードという液体の圧力を利用した方式の事。

ブレーキレバーを握ると握った分だけマスターシリンダー内のピストンが押されて、それに合わせてブレーキフルードが押されます。

密閉された空間内に閉じ込められているブレーキフルードはブレーキホース内でも押されて、ブレーキキャリパー内のブレーキフルードまでその力が伝わります。

そうしてマスターシリンダーから押された分のブレーキフルードは、ブレーキキャリパーのピストンを押す力になって、ピストンを押し出します。

ピストン前面に取り付けられているブレーキパッドは、ピストンが押し出された分 同じく押し出されてブレーキディスクに当たりブレーキをかけます。

 何か難しく感じるな~
分かったような分からないような、、、

これでもすっごく大雑把に話したつもりなのですが、これ以上の細かい話はまた別の機会にするとして、、、

要は、ライダーがブレーキ操作をしたその力を一番初めに受ける部品がマスターシリンダーになります

それなので、マスターシリンダーの良し悪しはブレーキコントロールに特に大きな影響を与えます

※一応言っておくと、もちろんコントロール性はマスターシリンダーだけの問題ではありません。

マスターシリンダーの種類

油圧式のマスターシリンダーには大きく分けて3種類あります。

ラジアルマスターシリンダー(縦型)

今回紹介しているラジアルマスターシリンダー。

マスターシリンダーのピストンが、ライダーがレバー操作をする方向と同じ方向に動きます

(バイクに組み付いている状態で言うと、バイクの前後方向)

最近はスポーツバイクだと標準でラジアルマスターシリンダーが付いている車種もあります。

横型マスターシリンダー(一般的な従来型)

昔ながらの一般的なマスターシリンダー。

レバー操作に対して直角方向にマスターシリンダーのピストンが動きます。

今でもたいていのバイクのフロントマスターシリンダーはこのタイプです。

セミラジアルマスターシリンダー(斜め横型)

ラジアルマスターシリンダーと横型マスターシリンダーの中間的存在のマスターシリンダー。

ラジアルマスターシリンダーはコントロールしやすい!

ラジアルマスターシリンダーのメリット。

それは先ほどお話ししたラジアルマスターシリンダーの特徴からくるものです。

細かい話をすると、油圧レシオやレバーレシオ、支点や作用点といった難しい話が出てきますが、、、

あんまり難しいこと言われてもよく分からないから分かりやすく教えて。

ですよね。

要はライダーがレバーを動かす方向と同じ方向にピストンが動くので、ダイレクトな操作感が得られやすいと思ってもらえればいいと思います。

このダイレクトな操作感のおかげで、ブレーキレバーを握った分だけブレーキが効く感触が得られます。

実際に従来型の横型のマスターシリンダーからラジアルマスターシリンダーに交換すると、誰でもその違いが分かるはずです。

感覚的なものですが、横型マスターシリンダーでは ”カチッ” とした感触だったものがラジアルマスターシリンダーでは ”ジワーッ” とした感触になります。

この ”ジワーッ” はブレーキが効かないといった意味ではありません。

横型マスターシリンダーの場合、ブレーキレバーの握り込みに応じて二次曲線的にブレーキが効いてくる感じがありますが、ラジアルマスターシリンダーは直線的にリニアに効いてくる感じです。

こういった特性なので、とても扱いやすくコントロールしやすいのです。

ラジアルマスターシリンダーに換える時に気を付けること

とてもコントロールしやすくておすすめなマスターシリンダーなのですが気を付けなければいけないことがあります。

それは取り付けスペース。

ラジアルマスターシリンダーはその構造上、横型マスターシリンダーに比べて前側への張り出しが大きいです。

その為カウル付きのバイクなどは、物理的に干渉しないかどうかきちんと確認して下さい。

それとバンジョーボルトの取り付け位置も違っていることが多いです。

その為ブレーキホースの取り回しに無理が生じたり、ブレーキホースの長さが足りなかったりする可能性があります。

その場合にはブレーキホースを丸ごと換えるか、或いはブレーキホースエクステンションなどを使って対応してください。

またスロットルケーブルがスイッチボックスの下から出ているバイクなどはスロットルケーブルとの干渉が発生することもあるのでその対応が必要になります。

まとめ

ラジアルブレーキマスターシリンダーはとにかくおススメです。

自分のバイクのフロントブレーキのマスターシリンダーが横型マスターシリンダーの方には是非とも交換してもらいたいパーツです。

換えてすぐに誰でもその効果が体感できます。

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この記事を書いた人

現役バイク整備士です。
自動車整備士資格もっています。
実務や趣味を通じて得た情報などをお伝えしていきたいと思っています。

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